子どものからだと心

わたしゃ、不登校経験者でして、

若かりし日から、

学校や社会の仕組み・在り方がおかしい、、と、いつも感じていたのですが、

 

その土台には、《からだ》になーーーんか問題があるんじゃないか、、と思っていて、

 

人間の《からだ》がおかしくなったから、社会がおかしくなった、、

または、

社会がおかしいから、《からだ》がおかしくなった、、

 

どっちが先か分からないけど、関連があると思ってました。

 

それの考えは、自分の妊娠・出産・育児という経験をとおして、より深まり、

さらに今、人さまの《からだ》をみさせていただく仕事をしていて、

揺るぎないものになっている。

 

そんななか、ご縁があって

《子どものからだと心・連絡会議》を知ることとなり、

 

たった今、そちらが主催した

【第14回 子どものからだと心 西日本研究会議】にオンライン参加しましたので、

報告しやす。

 

 

日本体育大学教授の野井真吾先生より

「子どもの権利条約から見た日本の『子どもの健康』」

 

早稲田大学名誉教授の増山均先生から

「コロナ禍と子どもの権利条約第31条~発想の転換と《あそび・遊び》の創造」

 

の講演2本立て。豪華!!

 

3時間に及ぶ講演のすべてをここでは語りつくせないので、

いくつか印象に残ったことを記します。

 

◎日本の子どもの現状は、

 

「睡眠に問題を抱え(世界一睡眠時間が短い)、

交感神経の緊張が高く(氷水に手を浸ける実験で実証)、

落ち着かず(ソワソワ、キョロキョロ型が多い)、

いわゆるいい子を演じなければならない」。

 

これね、虐待を受けている子どもの特徴と一致しているのだそうですよ。

衝撃です。

 

◎コロナ休校により、子どもたちが困ったことの

第1位は「友だちと会えないこと」。

第2位は「外に出られないこと」。

 

つまり、「群れられない」ことと「動けない」こと。

 

人間は、ヒトという動物であるが、それは「動くこと」そして「群れること」で人間になってきた。

それが阻害されている。

そして、子ども自身が、そのことをいちばんよく分かっている。

 

ちなみに、このアンケート。保護者から見て、困ったこと回答は

第1位「運動不足になること」

第2位「勉強が遅れること」

、、、やっぱり、子どものほうがよく分かっている(笑)。

 

それはそうとして、

人新世と呼ばれる時代になり、

これまで人間が地球に与えてきたダメージが人間に還ってくるようになった。

 

子どもの育ちを見ていると、

ヒトという動物としての危機に直面しているようだ。

 

◎子どもの権利条約 第31条は、

 

①休息および余暇の権利

②遊びおよびレクリエーション活動をおこなう権利

③文化的な生活および芸術に参加する権利

 

の3つが示されているけど、

 

日本では、③ばかりが注目されちゃう。端を発したのは「赤い鳥運動」。

 

でも、②のように、子どもたち自身が文化をつくり出すってことが本当は大事なわけで、

そして、その前提として①!!

つまり、のんびり・ブラブラ・だらだら、気晴らしして過ごす時間が保証されてないと

文化をつくり出すってことにはならないわけ。

 

意味のない時間、ぼーーっと過ごす時間、

「おとなにいかなる要求のされない時間」を

すべての子どもたちに保証すること。

 

★★

 

今日の研究会議では、いくつかの提言がなされたのだけど、

わたしとしては、

まずは、知ったことを発信していくこと。

共有できる仲間を増やしたい。

 

そして、

なによりこの状況下で、おとなの不安が子どもに伝わってる!もろに!!

 

屋外で体育の授業をするときに、マスクを外していいよ、と言われても、

外さない子が3分の2に及ぶのだそうです。

 

それは、子どもたちに安心を与える情報が伝わってないからで、

そのおおもとには、おとなだってそういうことを知らない。から、だと思うのね。

 

だから、不安に思っているおとな!!!とくに保護者のみなさん!!

情報を共有しましょう。

少しでも不安を減らしましょう。

 

子どもの育ち、人間としての生活、健やかな《からだと心》、、

そういった観点からみて、

今の状況は異常です。

 

というか、こうなる以前から異常だったのですけどね、日本は。

社会が、子どもたちを虐待している。

その現状を、みなさんはどう受けとめますか?

 

また、学びの会を再開しよう。

本当に、子どもたちが健やかであるために、おとなは動かなければ。もう猶予はない。

 

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