ファンさん~憎悪と平和~

LOVE&ピース。

おはようございます。

北九州市八幡東区・えん療術所の井上尚子です。

 

こちら北九州は、昨日から久しぶりの雨です。

梅雨に入るのか、どうなのか、、

 

さて、昨日は、ゆっくり小学校の企画で

ファン・デグォンさんの《Life is Peace》上映会とお話し会に参加してきました。

 

ファンさん(左)と通訳のすひゃんさん。

 

これまた、魂を揺さぶられるような出会いでした。

 

さっそく、購入した本『野草の手紙』を食い入るように読んでいます。

 

ファンさんは、軍政下の韓国で

身に覚えのない、北朝鮮からのスパイに仕立て上げられ、2か月に及ぶ拷問ののち、13年間を刑務所の独房で過ごす。

 

こころとからだを病む中、刑務所に生えている野草の存在に気づき、それらを育て食することで、健康を取り戻していく。刑務所内で、野草の研究に没頭、小さな野草園をつくる。

 

恩赦で釈放されたのち、ファンさんは様々な活動に取り組み、現在エコロジーと平和の運動を展開。「生命平和村」というエコビレッジを設立している。

 

この激動すぎる歩みをつうじて、、

 

ファンさんは、今、自分をおとしめた国家権力や拷問をした刑務官たちに「憎しみ」を感じていないのだと言う。

 

世界が平和になるためには

自分自身が平和であること。

 

憎悪と怒りは、短期間には力を発揮するが、長期的に見ると、害でしかない。

憎悪や怒りでは、何も変わらない。

、、、と、ファンさんはおっしゃる。

 

まったくもって、同感だ。

 

すべてではないが、一部の平和活動家は好戦的だ、と感じたことが何度もある。

彼らは「許さない」という言葉を好んで使う。

 

わたしは、そういった平和運動から距離を置くことにした。

「許さない」という言葉を聞くたびに、心が締め付けられるからだ。

 

ファンさんは、《アッシジの聖フランシスコの祈り》を支えにしているとおっしゃる。

 

主よ、わたしをあなたの平和の道具としてお使いください。

憎しみのあるところに愛を、

いさかいのあるところにゆるしを、

分裂のあるところに和合を、

迷いのあるところに信仰を、

誤りのあるところに真理を、

絶望のあるところに希望を、

闇に光を、

悲しみのあるところに喜びをもたらすものとしてください。

慰められるよりは慰めることを

理解されるよりは理解することを

愛されるよりは愛することを、わたしが求めますように。

なぜならば、与えることで人は受け取り、忘れられることで人は見いだし、許すことで人は許され、自分を捨てて死ぬことで永遠のいのちをいただくのですから。

 

「主よ、わたしをあなたの平和の道具としてお使いください」

 

世界が平和であるためには

自分自身が平和であること。

 

デカルトは「我思う、ゆえに我あり」と言った。

これは《わたし》を主役にする考え方。ファンさんは、これに異を唱える。

 

「あなたがいるから、わたしがいる」

この言葉を、自分に染み込ませる。

 

ここでいう《あなた》は、

犬かもしれない、花かもしれない、道行く人かもしれない、

もしかしたら微生物かもしれない、、

 

微生物の視点から世界を見る。

 

この考えは、すぐには身につかない。

毎日少しずつ、この考えを練習していく。

 

少しずつ《考え》を練習していく。

 

そんなわけで、今日も『野草の手紙』を読み進めようと思う。

 

ではでは、みなさま、今日も素敵な土曜日を。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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えん療術所 *イトオテルミー療術師 井上尚子*
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