LOVE&ピース。
こんばんは。
北九州市八幡東区・えん療術所の井上尚子です。
わたしが敬愛してやまない、勝手に《心の師》と呼んでいる
緒方正人さん。
水俣病患者であり、漁師。
緒方さんの著書
『チッソは私であった』
は、すでに絶版。
もう買うことができません。
わたしは、緒方さんの言葉が詰まったこの本を、どーしても、どーしても手元に置いておきたくて、
北九州市の図書館に1冊だけ蔵書があるこの本の全223ページをコピー。
あれから4ヶ月。
今日、すべて書き写し終えました。
わざわざ書き写すという行為をしたのは、、
内容を知るだけであれば、コピーしたものがあればよいのだけど、
緒方さんの言葉や心の動きを自分も追体験したい!という衝動が起きたから。
緒方さんが6歳のころ、水俣病におかされた父親が目の前で狂死する。
仇をとってやろうと、水俣病認定運動にかかわり戦闘的な交渉へと突き進んでいくが、
認定補償されたらカネで解決されていく、補償金が支払われたらお終い、、
誰にぶつかっていってるのか?相手の担当者は数年ごとに変わっていく。
チッソってどなたさん?国ってどなたさん?責任はだれにあるのか?
《なぜか世の中は、問題が起きるとそれを処理する仕組みを作ることだけには懸命でした。「なんとか審議会」を作ってみたり、「なんとか制度」を作ってみたり。そして値切りに値切った挙句の和解金なり補償金なりを支払う。率直に事実を認め、心から詫びるというのには、ほとんどお目にかかりません。責任の意味、内容が仕組み化されてしまって、魂のゆくえがないがしろにされている時代だと思います。》
報われない思いを抱え、運動をひとり離脱。
そして、自分もチッソの一員だったら、、、
儲かって儲かってどうしようもないあのときに、
猛毒の水銀を垂れ流すのをやめましょうよ、と言えただろうか?と自問するようになる。
自分だって車に乗り、プラスティックの船に乗り、テレビも見る。
便利さを享受しているひとり。
自分の中にある加害性に気づいて、狂う。
《ずっと長い間、問われているのは加害者で、そしてそれが当たり前だと思い込んでいて、まさか自分が問われているなどとは一度も思ったことがなかったわけです。(略)その問いに自分が押しつぶされんばかりに狂ってしまったわけです。「お前はどうなんだ」と問われただろうと思います。かつてチッソが毒を流しつづけて、儲かって儲かって仕方がない時代に、自分がチッソの一労働者あるいは幹部であったとしたら、同じことをしなかったと言いきれない。(略)押し寄せてくる圧力というか、そういうものをはねのけることができたという根拠が見つからない。絶対的根拠が見つからない。別の言い方をしますと、同じことをしたんじゃないかという恐ろしさを初めて感じました。》
人間にはカネで補償できても、毒を飲まされて死んでいった魚や鳥や猫たちには、どう責任をとるのか。
いのちとは?魂とは?
人間の罪、責任、祈り、、
二元論を超え、「もとのいのちにつながろい」という呼びかけを見出した、克明な記録の書です。
ほんの少し前、
わたしたちは水俣病を引き起こし、さまざまな薬害事件を引き起こし、原発事故を引き起こし、
人間だけでなく、他の膨大ないのちを巻き込んで、大量殺戮をおこなってきた。
大量生産、大量消費、便利さ、目の前の利潤の追求、、そんな薄っぺらい幸せじみたものをふりかざして。
しかし今、世界は変わろうとしている。
いや、変わらざるを得ない。
では、どちらの方向に変わっていくのか?
便利さを加速させ、人間の犯した罪をさらに見えないところに押しやる道を選ぶのか、、、
または、ビルゲイツやら一部の悪魔的な人々が悪いことをしていて、自分たちはその被害者だ、と自らの責任を放棄する道を選ぶのか、、
本当に、ひとりひとりが問われているのだと思う。
『チッソは私であった』
なかなか市中で見つけることはできないけど、今こそ読んでほしい名著です。
ではでは、みなさま健やかにお過ごしください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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やさしい温熱で、こころとからだをほぐしていくイトオテルミー。
すっきりと軽くなるデトックスマシーン・ゴッドクリーナー。
大量の汗とともに冷えを流すよもぎ蒸し。
どちらも、みなさまの健康の一助となることでしょう。
北九州市八幡東区・えん療術所でお待ちしております。
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えん療術所 *イトオテルミー療術師 井上尚子*
【受付】 9:00~
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