空と地中

おはようございます。

 

今日は、朝イチで皿倉山。

 

 

朝日を浴びようと、東側のコースを行ってみた。

光が強く、緑はぐんぐん空へ伸びている。

 

春から初夏にかけての、美しいいのちの煌めきって感じですよ。

 

でもさ、このごろは、そういう目に見えるところだけじゃなくてさ、

地面とか、土のなかとか、そういう陰の部分にも気持ちが寄っていく。

 

その昔、所属していた劇団の作品に

「木の歌」という劇中歌があって、

 

地表と呼ばれる真ん中から わたしは伸びる上と下に

わたしは上へ空へ

わたしは下へと 地中奥深く

 

という歌詞があり、なぜかここにだけ、ビビビっとしびれた。

 

当時、

お芝居は明るくて、分かりやすくて、にぎやかで、とにかく楽しめるものがいい、と思っていたわたしは、

 

この作品が、なーーんか暗くて、ごちゃごちゃしてて、ピンとくるストーリーでもなく、ほとんど魅力を感じていなかったのだけど、(劇団のみなさんゴメンなさい(;^_^A)

 

でも、この歌の、この歌詞だけは好きで、深く心に刻まれた。

 

あれから20年以上が経って、

わしも少し経験も重ねて、

 

分かることも増えたし、

同時に混迷を深めてしまうことも増えたけど、

 

1個だけ間違いないな!!!と思えることがある。

 

それは、ナウシカの言う

「すべては闇から生まれ 闇に帰る」

 

この言葉に会ったとき、凄まじく感電して、

ほんとに闇に帰りたくなった。

闇が実家です、みたいな。

 

闇に対する、絶対的安心感とでも言いましょうか、、、

 

木が、上へ空へと伸びていけるのは、

根が、地中深く下へ下へと伸びているからで、

 

むしろ、地表より上にあらわれるさまざまな事象は、

地中や闇といった、五感では感知できないところにあることの幻影なのではないか、とわたしはぼんやり思っている。

はっきりしたことは分からないけど。

 

朝から哲学。

やっぱり山は良い。

 

 

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