こんばんは。
北九州市八幡東区・えん療術所の井上尚子です。
毎度、寒い寒いと連呼しとりましたが、今日あたりでいったん寒さに区切りがつきそう。
イヤッホーーーーーーー(*^▽^*)!!!
この日を心待ちにしておりましたよ。
春はもうすぐ。
☆ ☆ ☆
先週の土曜日、ゆっくり小学校@下関に行ってきました。
まずは、ブータンのスローライフと独自の発展を描いた映画「タシデレ(幸あれ)」の鑑賞。
そして、
校長先生、辻信一さんのおはなし。
ふつう、校長先生の話が長いと、子どもたちはブーブーいうが、辻さんのお話は何度聞いてもおもしろい。
だって、スローライフを提唱し、頭(Head)だけじゃなくて、心(Heart)と手(Hands)をめいっぱい使って暮らしていくことを、とても大事だと言ってくれるから。
ゆっくり生きること。
自分で自分の時間を管理するようになって、わたしもようやくそれがちょっとずつだけど、できつつある。
ありがたいことやね。
もちろん、ビッグマネーからは遠ざかるけど(笑)、でも自分のまわりでやさしい時間が流れることは、心地よい。
* * *
じつは、この日の朝、石牟礼道子さんが光になられた。
石牟礼さん流に言えば、お浄土に旅立たれた。
辻さんは、話の冒頭に、そのことに触れられた。静かなショックを受けているような感じだった。
わたしにとっても、石牟礼さんの訃報は、なにか大きな穴が空いたような、、一瞬息ができなくなるような出来事だった。
辻さんは、水俣病患者の緒方正人さんとも親交がある。
わたしにとって、緒方さんは、心の師ともいえる方だ。
緒方さんは、ご自身の壮絶な体験の中で、「チッソはわたしであった」と言い、「善と悪」「敵と味方」「加害者と被害者」といった二項対立を乗り越えていく生き方を選択され、水俣病認定訴訟団からひとり離脱していく。
そして、人間だけでなく、海や海の生き物や、狂い死にしていった猫や水鳥たちをも含めたいのちへの「祈り」を著書の中で表している。
辻さんと緒方さんの共著がある。しかし、それはいまや絶版になっており、手に入れるすべはない。
で、辻さんはその本をね、復刻させるおつもりらしいんだ。
一刻も早い出版を願ってます。
* * *
辻さんがおっしゃるには、ブータンは「祈りの国」なのだと。
これね、祈祷旗。
ひとつひとつの旗に、お経が書いてあり、それが風になびくたびに、1回お経を唱えたことになる。
マニ車も同じね。1回まわるごとに、お経を1回唱えたことになる。
世界中にむけて。
つまり、ブータンは「祈り」を大量生産している。
そして、わたしたち。
いまや日本人の生活の中から、「祈り」が失われている。
「祈り」っていうと、宗教じみているとか、不確実なものになど頼れない、、、などといった拒絶感を持つ人も多いと思う。
うん、まあ分かります。
わたしもね、長いこと、頭が唯物論だったからさ。
でもね、いつのころからか、なんだかわからないけど、
「祈り」って、とても根源的なもののような気がして、しょーがなくなってきた。
地中に確固とした根を張りつつ、風に乗って地球の裏側までも、宇宙の果てまでも届くことができるのは、祈りしかないのだと思う。
それは、いのちへの敬意、地球と宇宙へのリスペクトだ。
あーーー、ゆっくり小学校、行ってよかったなあ。
このごろ自分が考えてたことが、つながったなあ。
自信もって生きていっていいってことだ、わたし。
ゆっくり小学校の給食は、ヴィーガン料理。
肉食する人も、たまーーにベジタリアンになるわたくしも、絶対に動物のものを摂らない人も、すべての人が同じ食卓を囲めるヴィーガン料理。
すんごい美味しかったです!!
※ゆっくり小学校、そしてゆっくりwebのことは、こちらをご覧くだされ。
ではでは、今夜も素敵な夜を。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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えん療術所 *イトオテルミー療術師 井上尚子*
【Open】10:00~17:30
【定休日】日曜日・毎月8日
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