LOVE&ピース。
こんにちは。
北九州市八幡東区・えん療術所の井上尚子です。
先週、タボが中学校を卒業しました。
あっという間の3年間でございました。
卒業式の日、学年主任の先生が、ぽつりぽつりと話をされました。
3年前、「こりゃ大変な子たちが入学してきたな」と思ったこと。
休み時間、先生はほとんど廊下に座っていたこと。
怒ることもあったけど、寄り添うことを大事にしてきたこと。
タボ、そして親としてのんきな3年間を送らさせてもらったことは、先生方の多大な愛情の上に成り立っていたことを改めて知ることでした。
世間では、なにか子どもがらみのコトが起きると、学校が悪いとか、先生が悪いとか言いがちで、(その側面もないわけではないけど)、
でも、9年間子どもをフツーの小中学校に通わせてみて思うのは、
ほとんどの先生は、なんとか子どもたちに寄り添おうととても努力している、、ということです。
もちろん、わたしたち親子にとって、いつでも先生が神対応してくれたわけではない。
「部活の帰り遅くね?」とか、「忘れ物したら漢字100字書かせるって、その罰なに!?」とか、釈然としないことも多々あったけど、そのたびに、先生と話して、時には校長先生とも話して、前に進んできました。
同時に、先生方が過労死寸前みたいな労働環境に置かれていることや、意味不明な教育指導要領を押し付けられていることに、親として理解を示す意味でも、
「わたしはいつでも先生の味方でいよう」と決めていた9年間でもありました。
だから、わたしにやれることはわたしがやろう!と思えました。
タボたちの学年は、みんな仲が良くて、のんきで愉快なヤツらなのですが、
小学校高学年のときに学年崩壊を経験しています。
5年生のときから始まった一部の子たちのちょっとした荒れ。
6年生になり、新しく担任になった2組の女性の先生が10年ぶりに教職に復帰した講師で、しかも当時は学校全体が荒れていて、管理職の先生がそちらの対応に奔走していたことで、6年担任は孤立。
子どもたちは収拾のつかない学年崩壊を迎えます。
授業中に廊下でボール遊び、教室の後ろでは暴れ、教科書の上に堂々と漫画本、先生へのヤジ、とめどないおしゃべり、弱い子へのいじめ、、、
授業参観で、親が見ている前でも、その様子は変わりませんでした。
まるで、おとなへの挑戦状みたいでした。
親同士が集まっても、「AとBが荒らしている」「Cも悪いのに、あの子の親は無関心だ」といった犯人捜しに終始するような話ばかり。
子ども自身が何を考え、何を欲しているのか、そこに寄り添うような話は一切なし。
なんとかその話にもっていこうとしても、また話は逆戻りで「先生がダメだから子どもがつけ上がる」。。。。。
だからね、わし、ひとりでやろうと思ったの。
あなたたちを見捨ててないおとながココにいますよ、、って、さりげないアピール。
6年生の11月から卒業までの5ヶ月間、週に2回、おやつ食堂を始めました。
さいわいウチの前が公園で、タボの同級生たちがよく集まってきてたから、その子たちにおやつ出しちゃろ、と思ってね。
はじめは6~7人だったけど、水曜と金曜は公園に行ったらタボのかーちゃんがおやつを出してくれるらしい…という話が子どもたちの中で広まって、最終的には20人以上が集まってたなあ。
蒸しパン100個作ったり
パスタの海におぼれそうなほどのスパゲティをつくったり
ピザパン焼き過ぎて、トースターから煙が出たり
小麦粉2キロ使ってお好み焼き焼いたり
料理の苦手なわたしが、よくぞやったと思うよ。
その甲斐あって、子どもたちの学年崩壊は収まった、、、わけではなく、卒業までグズグズとおとなたちを悩まし続けた。学校ではね(笑)。
でもね、わたしはわたしのやったことで、子どもたちの素敵な面、愉快な面を見せてもらったから、いいの。
気が済んだ。
この間、子どもたちがごみを散らかしたり、片付けを誰か一人に押し付けたりすることは一度もなかったし、
あいさつもできるし、
危険な遊びをしていて近所のおばあちゃんからわたしに苦情がきたときも、その注意をちゃんと聞き入れてくれた。
学校でどれだけ「大変な子どもたち」扱いされていても、タボのかーちゃんは「あんたたちの味方になっちゃる!」と思えた。
それで充分。
その後、中学生になり、いろいろあったけど、先生方の努力もあって、総じてのんきな日々を過ごすことができたと言えましょう。
少なくともタボとかーちゃんにとっては、ね。
自分の生きる人生を愛せ
自分の愛する人生を生きろ
卒業式の日に、黒板に書かれていた詩の一節。
そそ。
子どもたちの人生が愛に満ち、笑いに満ち、喜びに満ちたものでありますように。
この春、新しい旅立ちを迎えたみなさん、おめでとう!!
ではでは、今日も素敵な一日でありますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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えん療術所 *イトオテルミー療術師 井上尚子*
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