都合の良い記憶

LOVE&ピース。

こんにちは。

北九州市八幡東区・えん療術所の井上尚子です。

 

九州北部が梅雨入りしまして、ジメジメしとりますよ。

 

洗濯物が乾きづらいのは、洗濯部長にとってはつらいところですが、

この時期にはこの時期の楽しみもあるもんね。

 

 

梅、、どうしようかな。グリーンコープさんで1キロ買ったんだけど、どう使おう?

 

わたしは梅干しつくろうと思って購入したのだが、タボとまる子は梅シロップを切望している。

「梅干しは売っているが、梅シロップは売ってない!!」がまる子の殺し文句。

たしかにね。

では、もう1キロ追加で買おうかな。で、梅干しも梅シロップもつくろう。

 

 

先日、まる子と話をしていて、

まる子が自分の記憶を良いように変換していることが判明した。

 

よく、人は都合のいいように自分の記憶を捏造する、、と言われてますが、事実でした(;’∀’)。

 

「あなたは突飛な行動が多かったから、低学年の時は、まわりの友だちにイヤ事言われたり、ぶつかったりしたこともあった」

と、わたしが話すと

 

「えええーーー、そんなことない!!!」

とまる子は言い張った。

 

今は友だちとの関係も良く、特に苦手な友だちもいないせいか、

自分は昔からこうだった!と思い込み、友だちからされたイジワルなどまったく覚えていない。

 

どちらかというと、人間ってネガティブなことを記憶しがちの脳を持っていて、

自分にとって不都合な経験や、辛かったことなどをよく覚えているものだ。

 

そして、それは場合によっては、事実以上に誇張され、

ちょっと叩かれたことを、ぶん殴られたと思い込んだりする。

 

記憶というのは、「今」の自分の反映だとも言われる。

 

まる子が「友だちに嫌なことを言われたことはない」と言い切るのは、今が充実しているからなのだろう。

トラブルが勃発しそうなところとは適度に距離をとり、いつもマイペースを保てるように、無意識に調節しているのが横で見ていてわかる。

まる子は、飄々と風のように、マイペースで生きている。

 

わが娘ながら、14歳でそこまでできるのはすごいと思う。

 

わたしはまる子とは逆で、マイペースで生きることを願いながら、いつもよそから吹いてくる風に左右されていた。

それがいやな記憶となって、いつまでもわたしの中に巣くっていた。

 

こんなことがあった。

わたしは作文が得意で、コンクールで特選に選ばれたことがある。小学5年のときだ。

350人もいる5年生から2人しか選ばれない栄誉な賞だ。

 

その表彰の時、1年生から順に2名ずつ名前が呼ばれる。

いよいよ5年生の番になったとき、わたしじゃない人が先に名前を呼ばれた。いよいよわたし!と思ったとき、先生は「6年 ○○さん」とわたしをすっ飛ばしやがった。

 

そのあと、先生はわたしをすっ飛ばしやがったことに気づき、最後に慌ててわたしの名前を読み上げた。

 

でももう遅い。

わたしゃめっちゃ傷ついた!!!!

 

そして、それはわたしのなかのトラウマとなり、なにか自分が人からぞんざいに扱われたり、屈辱的な扱いを受けたりすると、その記憶がよみがえって、

「やっぱりわたしは人から丁寧に扱ってもらえない人なんだな~、『あのときのように』」とわざわざ思う。

 

しかし、「アドラー心理学」に触れたことで、これはわたしの脳が自動反応しているだけだ、と気づくことになる。

 

アドラーは「トラウマは存在しない」と言い切る。

そして、すべての思考、行動には目的があり、「わたしはいじめられていたから友だちができない」ではなく、「人に声をかけて友だちになるのがしんどいから、『自分はいじめられて友だちができなかった』という記憶を持ち出し、そうあるようにふるまうのだ」という論理。

 

 

あの表彰式において、全校児童1800人の前で屈辱的な思いをさせられた、とわたしは思い込んでいたのだけど、

よくよく考えれば、そのことを覚えているのは、1800人中わたし1人なのだろう。

だれ一人、そんなことを記憶してやしないだろう。

 

そう思えば、わたしはなにをそんなにこだわっていたのか?ということになる。

 

「自分は、いくらいい文章を書いても丁寧に扱われるような存在ではない」という記憶を持ち出すことで、いろんなことを諦めたり、向上することを怠ったりするときの言い訳に使っていたのかもしれない。

 

なるほど、そういう脳のからくりがあったのか!

からくりを知ったからには、もうだまされないぞ。

 

 

それにしても、わたしがアドラー心理学まで持ち出して、30年かけて乗り越えてきたことを、まる子は難なく乗り越えてしまっている。

記憶をよきものとして自動変換できる能力は、天賦のものというより、まる子自身がどこかで学んだことなのだろう。親も教えてないのに。

 

子どもに学ぶことは多いなあ。

親は子どものよき先生であろうとしたがるが、本当は子どもがおとなの導き手であるのかもしれない。

 

ではでは、みなさま健やかにお過ごしください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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すっきりと軽くなるデトックスマシーン・ゴッドクリーナー。

大量の汗とともに冷えを流すよもぎ蒸し。

どちらも、みなさまの健康の一助となることでしょう。

北九州市八幡東区・えん療術所でお待ちしております。

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えん療術所 *イトオテルミー療術師 井上尚子*
【受付】 9:00~
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